シャーロット俳句勉強会〜2017年11月の作品抄

シャーロット俳句の会より11月度の作品抄をお届けします。

天高くたまに飛びたく介護の日       百々代

小鳥群れまた群れ来てはついばしむ     百々代

屋根に地に覆ふ枯葉や夜の風        百々代

一人ゆく考妣のゐてや紅葉山        千恵

コスモスや田圃に遊ぶ波のやう       千恵

秋晴やカーテン白き退院日         千恵

車窓より見上ぐる山の皆化粧ふ       美幸

家中に笑顔が揃ふ熟柿かな         美幸

渡り鳥風にも負けず羽ばたけり       美幸

秋澄みて峰渡りけり寺の鐘         淳子

身に沁むや小さくなりし父の背中      淳子

行く秋や別れを惜しむ野の仏        淳子

夜明前みぞれに追はれエアーポート     敬子

しぐるるややっと来たよと墓の前      敬子

断捨離や十一月の窓開けて         敬子

むつまじく落穂拾ひの鳩雀         精孝

もういいよ土盛り上げて八頭        精孝

だみ声が筆柿運ぶ朝の市          精孝

スピードをゆるめ二人の紅葉道       きなこ

長き夜に一事不再理ミステリー       きなこ

落葉踏む君の背遠く見てゐたり       きなこ

さっそうも尻もち続く初スキー       イサ子

舞ふ紅葉着物のすそにまつはりし      イサ子

冬の鹿ひと声残し去りにけり        イサ子

三寒やとり出す父のちゃんちゃんこ     由美

四回転降りて氷のしぶきかな        由美

生活を時計に合す冬支度          由美

紅葉且つ散りて苔道隠れけり        かずみ

手を引かれ鳩を横目の七五三        かずみ

この地にはこの地の栗鼠や木の実降る    かずみ

秋空に雲美しき平和かな          桜子

名月や民の願ひはただ平和         桜子

幼な子の落葉をあびる庭遊び        桜子

ハロウィンの夜空に映える子の笑顔     恵利奈

雑踏に親探す子や千歳飴          恵利奈

待ちわびる母が天塩の八頭          恵利奈

境内の声もはなやぐ帯直           一広

本籍は名のみとなれり木守柿         一広

爺ちゃんも子供に戻る落葉焚         一広

☆俳句は難しそう….自分にはきっと無理だろう〜…..決してそんなことはありません。                 

まずは興味をもつことから始まります。『俳句を詠んでみたいな』と思った方はお気軽にご相談ください。

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