日本からアメリカへ〜アメリカ入国時の税関申告での注意点など

What items must I declare when entering the United States?

夏休みに入り、一時帰国をされる方が増えていると思います。

最近はグローバルエントリー*などでもわかるように、

入国管理や税関の情報が繋がり、審査も厳しくなりつつあります。

*グローバルエントリーとは?

グローバルエントリープログラムは、事前に承認を得た危険度の低い国際線利用者の米国への入国手続きを円滑に行うためのプログラムです。このプログラムは14歳以上でアメリカ市民とアメリカ永住権者が申し込めます。また限られた国の国民も応募できるようです。残念ですが、日本はまだ含まれていないようです。ですから、ビザで入国されている方は、応募できません。

今回は意外に知らない、アメリカに持込をしても良い物、禁止されている物、申請が必要な物、

そして税関で全てを没収されないようにちょっとしたヒントをご紹介しましょう。

 

 

知っておくと便利、アメリカの税関 (U.S. Custom) 基本情報

  • スーツケースには鍵をかけない・貴重品や高価な物は絶対入れない
  • アメリカ入国時に食品を持ち込んでいる場合は、そのことを必ず申請する
  • 食品は大きなパッケージでもなるべく小分けにしないこと

1. スーツケースには鍵をかけない・高価な物は入れない

最近は検査が厳しくなり、スーツケースを開けられ、検査されいることが多いです。

その際に鍵をかけてあると壊されて中をチェックされます。

しかし、そのことが原因で残念ながら職員や泥棒集団による盗難もあり、

2012年から問題にもなっているのが事実です。

2015年4月 17日のCNNのニュース

 

2. アメリカ入国時に食品を持ち込んでいる場合は、そのことを必ず申請する

関税申告書で『食品持込みあり』にチェックマークを入れる。

係員に渡す時、何を持っているかと聞かれる場合があるので、答えましょう。

食品など没収だけで済めばよいですが、申請していない場合は罰金の対象になります。

 

3. 食品は大きなパッケージでもなるべく小分けにしない

荷物検査になった時、持込が禁止されていない物でも、パッケージに原材料表示の記載のないものは全て没収されます。

よく、食べ物をスーツケースに詰める時、袋や箱から出して小分けにして詰めがちですが、

小分けになっているパッケージに原材料表示がなければ没収されます。

検査官が見て、何かわからない食品は全て没収の対象になります。

 

メリカ持込禁止品

肉類(牛・鳥・豚・その他)

生肉、乾燥、缶詰、肉が含まれる製品、加工食品(エキス入りを含む)

(例)ハム、ソーセージ、ビーフジャーキー、カップラーメン、スナック菓子

カレー、ブイヨン、スープミックス、のりたまなど

*基本的に食品・食料品の原材料表示や成分表示に「肉」の文字の記載があれば、米国には持込できません。

 

お米

精米済みの生米は日本国外への持出し(輸出)できますが、農林水産省(地方農政局や農政事務所)へ申請が必要になります。レトルトご飯、アルファー米は加工品ですので、日本国外への持出し(輸出)に申告の必要はありません。
詳しくはこちらをご参照ください。

 

野菜・フルーツ

害虫・伝染病防止のために禁止していますが、CBPはどこで購入したか、アメリカ経由でどこに行くかによって許可されます。罰金:$300-$500

例)搭乗前にフルーツを空港で購入し、食べなかった場合はOK

 

植物・種

品種よって植物や種、加工されていない植物製品は輸入することができますが、申請が必要です。

 

現金

郵送や送金の場合は、好きな金額の現金をアメリカに送れますが、アメリカ入国の際の持ち込みには限度額が設定されています。

米ドルやその日本円の現金のみならず、トラベラーズチェックや有価証券、小切手などの総額が

一家族 につき$10,000(1万ドル)相当を超える場合はCBP(FinCEN105)に申請をしなければなりません。

日本を出る時にも日本の税関に申請しなければいけないこともお忘れなく。

この場合の注意点は、同行している家族全員が持っている金額の総額で10000ドルを超える場合にも

記入しないといけないことです。ですので、たとえば、奥様が$5000、自分は$4000、子供に

$3000持たせても、総額が10000ドルを超えるので、「持っています」と記入しないといけません。

*こちらで生活を始める上で、アパートの頭金や車の購入など現金はなるべく多くお持ちになることをお勧めします。ただ、現金を多く持ち歩ける安全な日本とは異なりますので、アメリカでは特に盗難に十分お気をつけください。

 

参考文献:
米国大使館
Know Before You Go -Regulations ofr International Travel by U.S. Residents

 

(なお、上記の情報は2015年01月25日(金)現在のものですが、予告なしに変更になることがございますのでご了承ください)